ここ最近、英スピード社の水着使用に関する話題が
スポーツニュースを賑わせている。
「レーザー・レーサー」という、米航空宇宙局(NASA)
などの協力を得て開発された素材で作られた水着を使用した
多くの選手が、世界中で立て続けに活躍している事から、
このメーカー・この素材そのものに注目が集まっていると
言う訳だ。
北京五輪に向けて、このスピード社に負けまいと、
日本国内の他のメーカーが、水着の質を巡って改良合戦を
繰り広げるという珍現象が発生している。
この騒動を聞いた限りでは、選手たちの個々の能力
については無視され、まるで水着の良し悪しが即、
記録に結びつくと解釈されているかのようだ。
私もこれに関する情報を詳しく収集している訳ではないのですが、
チラリとニュースを見た所によると、実験において最大で5秒も
タイムに差が出たケースがあるとか…
水着の質が違うだけで、そんなに影響が出るとは!
それが本当だとすると、確かに一大事である。
ボクシングにおいても、グローブの質の違いが試合に影響を
与えるケースがある。
よく言われているのが、「メキシコ製のグローブは
パンチが効きやすいので、KOが発生しやすい!」という例だ。
メキシコのREYES社のグローブは、ナックル・パートの造りが
他のメーカーよりも薄く作られているらしい。
私も日本のWinning社のものを使って試合をした経験しかない
ので、はっきり断定はできないが、ナックルが薄ければ、やはり
その分パンチを食らった時の衝撃の具合が違ってくる。
痛みやダメージが増大する事は間違いないだろう。
偶然にもボクシング界においても、日本製のグローブの質の
改良が、今春から実施されているのだ。
前述したWinning社のグローブが、今年の4月から新型のもの
に変わっている。
新型のグローブは、左右の幅を1cm切り詰めて、グローブの
膨らみを小さくしたものらしい。もちろん試合用として規定
されている8オンスの重量は変わらないが、ナックル・パート
の横幅が小さくなるように工夫して製作されたと言う。
私も4月28日に試合したので、その新型グローブを着用して
試合に臨んだのでした。
見た目にも明らかに「小さくなった」とわかる位、形状が
変わっていたし、実際にはめてみた感想は
「うーん、これで殴られたら、よう効くで!」
と、ナーバスな気持ちになる位、スッキリとした
グローブに変わっていました。
実際に試合で殴られた感想ですが…
これは何とも言えない…
「痛い事に変わりなし!」
と言ったところでしょうか(笑)
この新型グローブだと、メキシコ製に負けない位、
KO決着の試合が生まれやすくなる事でしょう。
どんなスポーツにおいても、競技者の使いやすさ
を考慮して、器具は改良・進化していく訳だし、
それは良い事だと思います。
でも、その結果
ボクシングなら
「あの選手、グローブのおかげでKO勝ち出来たんだろう」
水泳なら
「あの選手、水着のおかげでメダルが取れたんだろう」
と、変な色メガネで見られてしまう事にならないだろうか?
いつだって競技者は、自力で勝利を得る為に
パフォーマンスの向上に努めているのですから。
選手たちの力量が正当に評価される
スポーツ界であってほしい!
そう願うオヤジです。